自立心を育てよう②

大人はすぐに子どもに教えようとします。
「教えたこと」を覚えたら、この子は一つ賢くなったと納得します。
子どもは自分の人生で一人の人間として社会生活を営みます。
人との関係の中に社会生活は存在します。

知識は、そのための貴重な財産です。
その知識が断片的であったり、ただ丸暗記しただけのものであったりすると、実はなかなか役に立ちづらいものです。

泳げない人にテキストで水泳を教わっても、溺れる方法を教えてもらうようなものです。

ハサミで紙が切れるようになったり自転車に乗れるようになったり、それは大人がきっかけを与えたり、手伝ったりすることがあっても、結局は子どもが自ら獲得していく能力です。

身体能力に比べて、知的能力の発育家庭は目で見えにくいせいか、どうも机上で「教える」だけで、事足りると思われがちです。

しかし、

・考えたことがない人は、考えることが出来ません。

・創造したことがない人は、創造することが出来ません。

・そして学んだことがない人は自ら学ぼうとはしないのです。