“愛する心”が子どもの社会性の土台になる

「わが子を大切に思う」その気持ちは、すべての親御さんが持っているものです。

でも、その「愛する気持ち」をどう子どもに伝えるか、どう育てるかは、意外と教わってこなかったかもしれません。
この“愛する力”が育ってこそ、子どもの自立する力や信頼する心、学ぶ意欲や感情も、ほんとうの意味で育っていくのです。

けれど、残念ながら、私たちが学校で学んできたのは「知識」や「技術」が中心で、心の力を育てる教育はほとんどなかったのが現実です。
わが子を大切に思っていても、「何度言えばわかるの?」「あなたのせいで恥ずかしい」そんな言葉が出てしまうこともあるかもしれません。
これは、理想とのギャップに苦しむ親の姿です。

幼児教育の本質は、「子どもと一緒に、自分も育つ」。
子育てを通して、親もまた「愛する心」を育てていくのです。
幼児教育は、子どもの“学び”だけでなく、親も一緒に愛する心を育て、社会性を伝えていくことが大切です。
「親も育ち、子どもも育つ」それが、本当に豊かな幼児教育のかたちです。