ピグマリオンの基本は、『教えてはいけません』

「教えてはいけません。学ばせましょう」と言っても、どうすれば良いのかハッキリ分かりません、と言われる方がほとんどです。

お母さんがベッタリと横について、答えに導くようなヒントを出しては、答えを書かせてはいませんか。

子どもは行き詰まっても、やがてお母さんが正解への道筋を教えてくれるのを知ってしまいます。

そのようにして教えてもらうことに慣れた子どもがどうなるかはお分かりですね。

まず、子どもの前に対面して座って下さい。心は静かに、しかも他人のように。

その問題の基本的な考え方を、その問題をテーマとせずに、同類の問題で説明してください。しっかり理解させてから、一切のヒントをいうことなく、その問題を本人一人に解かせてください。

答えが間違ったら、間違ったところを詳しく説明するのではなくて、また同類のほかの問題で説明してください。

そして再び、その問題解決に自力で臨ませてください。