【塾長の話】落ち着きのない子ども

脳と幼児教育の関係や、精神科医の幼児期の子ども達への専門的な意見、遂には岡潔先生の「情緒が頭を作る」論まで、長年にわたって幼児の教育に関する勉強は随分と致して参り、講演会にも数多く出席してきました。
指導している子どもや、その父兄たちの真実の状況を照らし合わせて考えております。
教室で、特に近年目立ちますのが、動き回って落ち着きのない幼児たちが多いという事実です。

私は勉強のできる生徒とそうでない生徒の様子をずっと観察しております。
机の下の足の動きが、大変に面白いです。
できる生徒の足はピタリと床についていてほとんど動きません。
そうでない子の足は動き回っております。
恐らく心の安定度が足に出ているのだと感じております。
できない子どもは心が安定しない日々を送っているに違いないと思っています。
毎日うるさく行動の可否を指示され、自分の自由な動きが制限されている子どもが、穏やかな心の安定を失っているのではないでしょうか。
「心を穏やかな 状態に保ってあげる」これが幼児期教育の秘訣だと感じております。