親子の『共育』
「スズキメソッド」により多数の名ヴァイオリニストを世に送り出し、すべての子どもはだれでも育て方ひとつです、と主張された才能教育研究会の創始者、故鈴木鎮一氏は「生命が環境に適応して才能になっていくのです。
才能を人間が引き出すことはできません。
生まれつき備わっている才能というものはありません。
才能は人間中にあるものではなく、人間の生命力が外部からの刺激を受けて、それに適応して作っていくのです。
刺激の繰り返しのあるところでは良いも悪いもない。
それとは関係なく刺激に適応した能力が育つのです。
幼児期に好ましい環境を作ってあげることが大切です。
教育は生まれた日から善し悪し、意識無意識に関係なく行われています。
わが子に対することで、親の方も育ち、それを受けて赤ちゃんの能力も育つのです。心も育つのです。
生命が刺激も受けて自然に働き、黙っていても、親の心や感覚を、子どもの側で毎日身に着けて自分のものにしていくのです。
親がどう思おうと、子どもは親と同じ人間になります。」と述べておられます。